宇佐見会

同人サークル「宇佐見会」はカードゲームの製作を中心に、グッズ製作や各種イベントの企画を行っている団体です。
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製作/企画:対戦カードゲーム「幻想萃符伝」 | ゲーム交流会「上方東方祭」
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六道語~承前~

幻想回向、裁判官サイクル

口うるさい裁判官気難しい裁判官残酷な裁判官激怒する裁判官大らかな裁判官


六道の話をしましょう。
六道って何かって? 全ての生命が輪廻する、六つの世界の事です。仏教の思想ですね。
その六道を見守り裁くのが、閻魔たちです。

え、閻魔は映姫様だろうって? 彼女は「最高裁判長」。その下を補佐する裁判官達もまた、閻魔なのです(と、いう事にして置いてください)。
お手元に幻想郷縁起をお持ちの方は、ちょっと閻魔の項を見てみてください。ちゃんと「裁判官以上が閻魔」だって書いてありますよ。
もっとも、閻魔閻魔と言ってはいますが、彼女たちは元はお地蔵さんで、元々の閻魔とは違うんですが(でも、お地蔵様=閻魔だって信仰は本当にあるそうです。うーん、奥が深い)

ええと、何の話でしたっけ。そう、六道を見守り裁く閻魔、まででした。
裁くはともかく、なんで六道を見守るんだ? と思った人もいるかもしれません。説明しましょう。
さっき、閻魔と言っても元はお地蔵さんで……と言いましたが、お地蔵さんと六という数字の取り合わせ、どこかで見た事がありませんか?
中には映像で浮かぶ人もいるかもしれません。そう、六地蔵です。
実はこれ、あながち偶然の符合でもありません。六地蔵は、それぞれが六道に対応し、それぞれの世界を見守り、救う、とされているのです。
そして、お地蔵さんはすなわち閻魔。つまり、見守った衆生をその死後には裁く、というわけです。
実に合理的なシステムですね。

今回は総論の話でした。次回から、カードと六道を1枚ずつピックアップしてお送りします。
……サイクルは5枚しかないじゃないかって? それは、最終回になってのお楽しみ、という事で。