宇佐見会

同人サークル「宇佐見会」はカードゲームの製作を中心に、グッズ製作や各種イベントの企画を行っている団体です。
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製作/企画:対戦カードゲーム「幻想萃符伝」 | ゲーム交流会「上方東方祭」
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幻想回向プレビュー part7

こんばんは、yifeです。ついにこのプレビューも最終回ですね。前回ニュー速さんが予告されていたとおり、今回は私がプレビューを書かせていただきます。


以前言っていた順番と違うじゃないか、と気づいた人がいたらすごいですが、ぜひ私が書きたいと無理を言ってwindfallさんに替わってもらったのでした。なぜって?そりゃもちろん、秘封倶楽部が大好きだからですよ!



もしかしたら、第二弾の登場キャラクター一覧を初めてご覧になったときにこの2人が入っていたのを不思議に思われたかもしれませんね。それほどメジャーでもない秘封倶楽部をなぜフィーチャーしたのか?それはもちろん私がひたすらプッシュしたのもありますが――しかしもちろん、別の理由もあるのです。つまり、ゲームの世界観を広げるために、そしてよりタクティカルなプレイを可能にするために。



ご存じでしょうが、秘封倶楽部は私たちと同じ結界の外の世界に暮らす大学生2人で結成されたサークルです*1。その活動内容は、結界の隙間を見つけては潜り込み、他の世界を探検すること。もちろん、一般人である彼女たちに戦闘能力はありませんが、豊富な知識と飽くなき探求心の担い手である彼女達はそんなことで怖じ気づいたりはしないのです。



サークルメンバーの1人、マエリベリー・ハーン。結界を視る程度の能力を持つ彼女は、夢の中で幻想の世界に旅立って、現実世界に様々な品々を持ち帰ってくることがあります。この状況を表現するとどうなるでしょう?萃符伝をプレイ中、私たちが見ているライブラリー、場、手札や墓地といった領域は幻想郷を表現しています。――つまり、博麗大結界の内側です。では、大結界の外側とは?



彼女は結界から溢れだした様々なものたちを見つけてくることができます。それらは結界の中と外で同じ姿形をしているとは限りませんが、いかな姿であれ、それはきっとあなたの助けになるはずです。



もう1人のサークルメンバー、宇佐見蓮子。彼女は大学で超統一物理学を専攻しています。彼女はメリーのように直接幻想に関わることはできませんが、その莫大な知識と知恵は、現在と過去を分析し、現状を理解し、知識に裏打ちされた的確な判断することによって、あなたに最適な未来への選択肢を見せてくれます。



しかし、ゲームプレイ的な観点から2人の能力を見ると、それぞれ単体ではアドバンテージを取ることができないことにお気づきでしょうか。蓮子は迫り来る未来の情報とよりよい未来への手がかりを与えてくれるとはいえ、カードを引いたりライフを回復したりしてくれるわけではありません。メリー*2だって、そもそも何らかの方法でカードをゲーム外に取り除かなければただのシャドー持ちの0/2です。



しかし、秘封倶楽部たる彼女たちの能力を個別に評価するなんて野暮もいいところ。2人はタッグを組んではじめてその真価を発揮します。

蓮子の知識とメリーの能力を合わせれば、未来を予測するだけでなく、最適化することができるのです。

その具体的な能力は、Xマナを支払うことで占術X*3を3回行うこと。5マナ支払えば、最大15枚のカードを見ることができます。それらのカードは、単に順番を変えるだけでなく、欲しくないカードをライブラリーの一番下におくこともできます――望まない未来を回避できるのです。これがどんなに強力な効果がお分かりでしょうか。確かに、この能力も盤面には一切の影響を及ぼしません。しかし、あなたは毎ターンのドローで、常に状況に最も適したカードをライブラリーから探してくることができます。つまり、マナさえ十分なら、実質的にデメリット無しで《魔性の教示者/Diabolic Tutor》をインスタントタイミングで好きなだけ使うことができるのです!相手のターン終了時に余ったマナで能力を起動して、続く自分のドローで欲しいカードを確保する。とても魅力的ではありませんか。決してクリーチャーを出して殴り合うだけがマジックの楽しさではありません。よりテクニカルになった戦いで、あなたの頭脳を対戦相手に見せつけてください。





さて、これまでのプレビューをご覧の方はお気づきかもしれませんが、いずれのプレビューも「キャラクター本人とスペルカード、それ以外のカード」の3枚を紹介するのが基本構造になっています。しかし、秘封倶楽部のメンバーはスペルカードを持っていません。「なるほど、じゃあ彼女たちは収録枚数が少ないのかい?」ですって?いえいえ、そんなことはありません。確かにスペルカードはないものの、幻想回向に登場する他のキャラクター以上に彼女たちに関連するイベント・人物を表したカードが収録されています。ぜひそのすべてを紹介したいのですが、今回はそのうちの1つを紹介して終わることにしましょう。残りは例大祭をお楽しみに!*4



現実世界でも月旅行にお金さえあれば行ける時代になりましたが、秘封倶楽部が住む時代でもそれは同じようで、月面旅行に出かけるにはそれなりのお金が必要なようです。彼女たちは一度はその金額を見てあきらめるのですが、『別の方法』で月に行くことを検討し始めます。さて、実際のところどれほど高額なのでしょう?オープン・ザ・プライス!



30マナ!そもそも出せるかどうか非常に怪しいマナ・コストです。しかも、不正入手(墓地から釣ってくるとか)すれば、とても厳しい制裁が待っています。唯一の望みは、墓地の枚数によるマナ・コスト軽減。量産効果によっていくらかは費用が安くなるのです。

しかし、その効果はコストを支払ってあまりあるほど魅力的です。このチケットを持っている限りあなたは敗北することはありませんし、対戦相手は勝利することができません。おまけに、チケットをもぎれば、次の自分のターンの終了時に月面旅行に旅立つことができます。まさに科学の勝利――宇宙開発勝利です!*5科学の申し子たる彼女たちにはまさにふさわしい勝利ではないでしょうか。Yes, that's the ticket!*6





これで幻想回向のプレビューもおしまいです。最後まで読んでいただいてありがとうございました。とりあえずこのブログの更新は例大祭までお休みです。それ以降はまた交流会の情報などを乗せていく予定です。しかし、とりあえずは例大祭をお楽しみに。

それでは、例大祭にいらっしゃる方と日曜日にお会いできるのを楽しみにしています。よい週末を!





*1※正確には近未来

*2※マエリベリー・ハーンの愛称

*3※ライブラリーのカードを上からX枚見ることができる。そうした場合、それらのうち好きな枚数(0枚でも可)を好きな順番でライブラリーの1番下に置き、そして残りを1番上に好きな順番で置く。

*4※秘封好きの人は本当にお楽しみに!収録枚数だけで言うなら、実は登場キャラクターの中で秘封関連のカードが一番多いという驚愕の事実

*5※ちなみに、このカードの開発時のあだ名は《アルファケンタウリへようこそ》でした。

*6※まさにお誂え向きだ、の意