宇佐見会

同人サークル「宇佐見会」はカードゲームの製作を中心に、グッズ製作や各種イベントの企画を行っている団体です。
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製作/企画:対戦カードゲーム「幻想萃符伝」 | ゲーム交流会「上方東方祭」
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博麗神社境内に鈴蘭畑を作るメディスンが登場するSS→それって、畑も井戸も全滅するんじゃね?霊夢やばくね?という疑問

随喜信仰、No86、無名の丘/Nameless Hill
Nameless Hill.full


見渡す限りに鈴蘭の咲く丘。鈴蘭の根や花に毒が含まれるのはよく知られていますが、幻想郷の鈴蘭は花粉まで毒を持つようです。
いまでこそ風光明媚なこの場所も、かつては口減らしのために捨てられる子供達のための場所であり、そのうちのいくらかが妖怪を新しい親に迎える場所でもありました。
沢山の生と死を見てきた鈴蘭も、いずれは枯れて土に還り、新たな性を育む揺り籠となります。輪廻転生、まさに「課題の見いだされる庭園」。

と、雄大な歳月の流れに浸っているところ申し訳ないんですが……鈴蘭の毒って枯れたら流出しません?というのがこのカードのコンセプト。
「コンパロ」ことコンバラトキシンは水溶性なので、雨に溶けて地下水となり、周りの土地に流れこみます。コンバラトキシンがどのくらいの期間で変質するか、という資料は残念ながら見つからなかったのですが、化学式を見る限りそんなに早く無毒化はしないようです。
なにより恐ろしいのが、コンパロの毒は動物にしか効かないこと。たとえ、畑に汚染された地下水が流れ込んできても野菜はすくすく生長しますから、汚染されたかどうかは食べてみるまで分かりません。
ブラウンフィールドに住むわけにもいきませんから→こうして、博麗神社や紅魔館がただの平地や山に変わるわけです。