宇佐見会

同人サークル「宇佐見会」はカードゲームの製作を中心に、グッズ製作や各種イベントの企画を行っている団体です。
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製作/企画:対戦カードゲーム「幻想萃符伝」 | ゲーム交流会「上方東方祭」
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第三弾「随喜信仰」プレビュー part7

おはこんばんちわなら、Yifeです。私が担当するプレビューもこれで最後になります。いつもどおり無茶なスケジュールだ……これから東京へ向かうというのに

いままでのプレビューは、話の流れを作るためになにがしかの前振りを置いて書き始めていたんですけれど、とある方から
「御託はいいからさっさとカードを見せろ」
という意見をいただきましたので、それに従おうと思います。確かに、本来はカードを紹介する記事なんですから、シンプルな記事でも問題ないですよね?

とはいえ、なにかテーマがないと書きづらいのも事実。というわけで、「実戦で重宝されそうなカード」という側面からプレビューしていくことにしましょう。
それじゃあ、まずは1枚目。

蓬莱の人の形、藤原妹紅

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なるほど、死んでも死んでも蘇ってくる、正直誰でも思いつくオーソドックスなイメージの不死鳥能力を持った妹紅さん。死んでも復活できる代わり、復活するたびにプレイヤーに5点の代償を迫ります。
これはちょっと痛い。というか半端なく痛い。なにも考えずにデッキに突っ込むと、タフネス1が災いしてどんどんあなたのライフを削っていくでしょう。えっ、5マナダブルシンボルでこの制限はきつくね……?
もしそうお考えの場合は、彼女との付き合い方を間違えています。もう一度、能力を読みなおしてみてください。「ターン終了時、0が墓地にある場合、ライフ5点を失って0を場に戻す」。お気づきですか?この能力は、単に墓地に置かれているだけで発動します。なら、直接墓地に送ってやれば、たった5点のライフだけで登場してくれます。マナ不要!
となってくると、いかに彼女をすばやく出すかが肝要です。相手の体制が整わないうちに殴りきってしまえば、低いタフネスも問題ではありません。でもどうやって墓地に落としましょう?
ここで、最後の「サイクリング」が活きてきます。「サイクリング」とは、指定されたコストを支払うと、そのカードを捨てて新しいカードを引ける、というもの。普通はいらないカードを捨てるために使うのですが、妹紅さんは逆。捨てることに意味があるのですから。
こうなれば、3マナ揃えた時点から攻撃体制が整います。3マナといえば、緑なら2ターン目には到達できるマナ量。3ターン目からパワー5が殴ってくるのは、悪夢以外のなにものでもありません。
え?3ターン目からじゃ遅い?ふーむ、じゃあ、これとか使ってみてはいかが?



えっと、次はなにがいいかな……。妹紅さんも全部紹介したいカードばかりでちょっと悩みますが、これを。

「パゼストバイフェニックス」

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ふむ、これは赤ウィニー終了のお知らせかもしれんですね。魔理沙とか飛んでないし、被覆持っちゃうので直接火力で殺せないし。おまけに赤はエンチャントに触れないので、赤単でこれを出されてしまうとなるほどチェックメイト。頑張って文ちゃんとかで粘ってみてもいいですけど。
とどめに宣言能力。たかだか1点火力ですが、サーヴァントフライヤー等を倒すには充分です。《寒け》に続いてこれが出てくるとは……火力つっこんでりゃ勝てる時代は終わったのかも。


ところで、萃符伝ってライフルーズが少ないと思いません?(ダメージは数多いんですが)
少ない理由はいくつかあるんですが、理由の1つに"イメージに合わないから"ってのがありました。どういう理由で対戦相手のライフが減少するのか、上手く説明できなかったわけです。

藤原妹紅

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そこでトラウマメーカーさんのお出ましです。トラウマといってもライブラリーを半分削るわけではなく、相手の肝っ玉を縮み上がらせるのが役割。どういう風に縮み上がらせるかというと、
・墓地から場にパーマネントが出てくるたび、黒マナシンボルの数だけライフルーズ。
妹紅さん自身は黒マナシンボル3つ。
・頑強を持ってるので、「適当に殴る→殺される→帰ってくる→なぜか相手は3点ライフルーズ」という勝利の方程式内蔵。
・あれ、《ライフゲーム》超強くね?
これはトラウマになっても仕方ない。私もビビる。そりゃライフも失うよね。


さて、このままだと妹紅さんの独擅場になってしまうのでそろそろ別の人も見てみましょうか。


知識と歴史の半獣、上白沢慧音上白沢慧音

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3面ボスとEXボス。どちらにも共通するのが、"突然乱入してきて相手を邪魔すること"。

3面ボスの慧音は、人間が悪しき奴らの手にかかりそうになれば、2マナで飛んできて1マナで防いでくれます。リーズナブルでスピーディーかつ効果的。すばらしい。
さらにすばらしいことに2マナ2/2なので、場に出てからも最低限の働きはしてくれるのが嬉しいですね。そりゃあみんなに頼られるわけだ。

EXボスの慧音がやろうとしてることもだいたい同じですが、こっちはより強力。呪文から防ぐのではなく、呪文そのものをねじ曲げて、あらぬ方向に飛ばしてくれます。X=20で発射された《マスタースパーク》を対戦相手に向け直す、とか。最高。
けど7マナはちょっと重い、払えそうにない……というあなたにも、3マナ払えば能力だけは使用させてくれます。というかむしろ、4マナ余計に払うと5/4トランプルのクリーチャーが付いてくると考える方が正しいかも。なんというコストパフォーマンスの良さ!


産霊「ファーストピラミッド」

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慧音のスペルでこれを紹介しなかったら他にナニを紹介するんだ!と言っても過言ではないカード。白のクリーチャーは無条件で+1/+1。おまけに《ケロちゃん》と違って伝説だったりしないので、何枚でも重ねがけが可能。マーベラス。
対戦相手にも修正がついちゃうのが難点ですが、宣言後なら自分のクリーチャーだけをパワーアップさせることが可能。この場合は白以外のクリーチャーも全部まとめてパワーアップされます。
なるほど、つまり
「相打ちになる予定のクリーチャー同士で戦闘に入る→瞬速で慧音先生を呼んでくる→相手への修正が切れたので戦闘に勝利」
というコンバットトリックが可能なわけですね。インスタントの強化呪文などと違って、使ったカードは場に残るのが実に素晴らしい。


ところで、《ファーストピラミッド》が素晴らしいのは分かったとしても、そもそも強化するクリーチャーがいなければ話になりませんよね。白の優秀なクリーチャーといえば《博麗霊夢》《魂魄妖夢》《マエリベリー・ハーン》《魂糸の戦人形》あたりが思い浮かべられるわけですが、さて3弾に登場する白の優秀なクリーチャーは?

祀られる風の人間、東風谷早苗

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お待たせしました。以前のプレビューでは変形枠のために掲載を見送ってごめんなさいね。
白い早苗さんは3マナ2/2。キャラクターにしてはちょっと小さめのスペックですが、その分強力な能力が3つも付いています。
どんな能力かというと、
・タップ:タッパー
・2マナ:自身に選んだ色へのプロテクション
・3マナ:ライフ回復
どれをとっても「弱いわけがない」という能力ですね。《ファーストピラミッド》と組み合わせれば、

新しい信仰を見つけたい人にお勧めの早苗さん
・3マナ3/3は当たり前、3マナ6/6のことも
・7/7の《萃香》なら大丈夫だろうと思っていたらきっちりプロテクションされた
・「そんな強いわけがない」といって出て行った《魔理沙(赤)》が次のターン一方的に倒されていた
・体がほんわか温まったのでよく見てみると余ったマナでライフを回復させてくれていた
・「飛行やシャドーを持っていれば襲われるわけがない」と出て行った妖怪がしっかりタップさせられていた

なんという鎮圧力。早苗さんすごすぎじゃね……?


秘術「グレイソーマタージ」

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うん、やっぱ早苗さんすごいです。《ファーストピラミッド》と組み合わせると、最大5/5が毎ターン出てくるってことに。それも、追加コストなしで。
宣言後は……なるほど、グレイソーマタージ(いにしえの魔術)って《Time Walk》のことだったのか!10年近く前だから確かにいにしえだけど!(笑)
まあ魔法陣を生け贄に捧げちゃうと、肝心のアタッカーがいなくなるから、せっかくの追加ターンに殴る戦力が減っちゃうとかいうデメリットはあるけれど、追加ターンはそれでも魅力的。時は金なり:あなたの知恵を使って、有効活用してみては?


というわけでみなさん会場でお会いしましょう!よいお年を!