宇佐見会

同人サークル「宇佐見会」はカードゲームの製作を中心に、グッズ製作や各種イベントの企画を行っている団体です。
ご不明な点がございましたら、こちらまでお気軽にメールくださいませ。
製作/企画:対戦カードゲーム「幻想萃符伝」 | ゲーム交流会「上方東方祭」
;

幻想回向プレビュー part6

早くもプレビューが一周してきおったわ。


そりゃ途中で諸事情ウゴウゴしてりゃー已むを得んわね。



さてまぁ運命のDoomsDayたる例大祭まで後5日、ここまで来るとプレビューも佳境も良いところさね。

そんなわけで今回のメインキャラクター達の中でも飛び切りの待遇を受けた娘を紹介するぞ。



それはこの知識と日陰の少女で御馴染みの彼女だ――全く以って俺はパチュリー好きと囁かれる事が多くて困る。実際そうだけど。精霊魔法としての技の属性の多彩さや弾幕の美麗さ、キャラそのものにも魅力が多い彼女に惹かれる者は多かろう。

彼女はこの萃符伝でもその力を認められ、MtGという土俵で大活躍する事となるだろう。

まず上記のパチュリーを見てくれ。こいつをどう思う

すごく……ネタ振りがデジャヴです……

とにかく色拘束が痛い事に着目しよう。 最初カードデザインした時からあまり姿こそ変わっていない。当初から、構想はウィザードをウィザード足らしめるような、マナコストの重さに対する貧弱さをウリにしていたんだ。

彼女そのものは病弱娘――最近その設定は忘れ去られつつあるが――なんだから、このような貧弱!貧弱ゥなサイズでも致し方あるまい。

今更青のトリプルシンボルに驚く読者の皆さんでもあるまいと。当然。ウィザードの資本は身体では無い。

有り余る知恵を有する大魔法図書館、それを統べる彼女は知を引き出す事を得意とする。

とはいえパチュリーの可愛さは基本的には一人では動かないところだと思うんだ。彼女は紅魔館周りのメイドや、そこらへんを遊歩する小悪魔の首根っこを引っつかんで図書館内の本を探させる。

その結果得るものはMtG、ひいてはカードゲームにおいての根本的な強さ、ハンドアドバンテージだ。

無論パチュリーの力はそれだけに留まらない。

ドローによって知識を得、更なる力を行使する。今回の萃符伝の環境ではコントロールの色を強くしているんだが、その中でもパチュリーのもう一つの能力は格別だ。

メイドや小悪魔を使役するだけに飽き足らず、手札に眠った彼女らをポイポイ捨て、必殺のカウンタースペルを発動する。

マナさえあればタップ無しに連打出来るので、上手くメイドや小悪魔を手札に溜め込めるデッキを組めば相手に何もさせないまま、パチュリー1体でゲームを掌握出来る筈だ。



あれっ小悪魔って初耳なんだけど(

って人ばっかだと思うのでその実態を若干だけお見せしようじゃない。



彼女は名の通り悪戯好きな悪魔でパチュリーへは全く与している様子は無い。能力も正反対で、スペクター系の能力を発動する優秀なキャラクターだ。

あまりパチュリーは人様の知恵を食らうような愚考は好まないだろうけどモノは考えようだ。

ちなみに 小悪魔さんもキャラクターである手前、実はもう一つの彼女が存在する。

そちらはこの悪戯魔とは全く正反対の性質を持ってるんだが……それは読者さんにも察しはつきそうか。



あ、勿論パッチュリーさん一人だけではドローも出来ないし打ち消しも撃てない。

しかもパワーも無い。このままではただの置物だ。エンチャントみたいによく机の隅で忘れ去られるアレだ。

彼女の力に頼りたいのならば、君のデッキを大図書館ぽい構成にするしかないのさね。





さりとて――キャラクターといえば最大の見所はスペルカードだ。彼女も彼女単体では終わらない。

マーキュリポイズンなるカードは、術者本人そのものを後押しするかのようなカウンターカードである事を見て取れる。色もとても彼女らしいわけだが……なんとまぁイヤらしいライブラリー破壊のオマケつき。

相手の使った呪文の威力をまるっとハネかえし、直接相手の選択肢を破壊していく。元々東方のゲーム中でもカウンターは得意だとかなんとか言うし、倍返しもお手のモノなんだろう。と思ったら術者本人がいると更に倍になった。

宣言によって倍倍返しともなれば、これでは咲夜さんもうかつにアレは撃てまい。

逆にショックみたいなモンを打ち消す時には注意してくれ。ただの重いキャンセルになっちゃうからさ。



しかしドローだの打ち消しだの手札破壊だの、青黒くさいチマいいやがらせしか出来ないのかい君は。

パチュリーも日陰の少女と謳うだけあるな。もう知識じゃなくて日陰だけでいいじゃん(横暴



しかしあまり彼女を怒らせない方がいい……



げぇーっあの技は

パチュリーさんが体調の良いときにしか使えない全力全開の時空必滅スペルカード!



彼女に似つかわしく無いまでの大雑把呪文はパチュリー本人も巻き込んで全てを消し去る。術者がいればカウンターすらも通用しない呪文で、エンチャントと 後 山札 以外の全てを壊滅させてしまう。

墓地にすら残らないし、そもそも墓地すらも無くなる。跡形も残ってはくれない。

その分のコストの重さなんてあまりにも安いもんだろう。

全く厨臭いなさすがパチュリーくさい



だが エンチャント は破壊しないのよ。

「相手のエンチャントは残っちゃうじゃなーい」と思うかもしれない。とはいえそこは矢張り考えようだ。

「じゃあ自分がエンチャント貼ってそれで勝てばいいんじゃねー」

と考えるのが、

このゲームでは最も重要とされる思考だろう。

なにもキャラクターを持つものがクリーチャーである必要はない。言わばこのパチュリーは自らを魔力そのものと化した、効率重視の姿なのだ。

相手の目を欺き、隙あらば必殺の一撃を放ちにかかる。

結局最後まで正々堂々と戦わない彼女でも、その力を借りるにはそれ相応の対価が必要だ。それは眩く光る5色のマナ・シンボル。MtG経験者ならばこれを使役する事がどれほど難しいか、簡単に理解できると思う。

実は、パチュリー本人のみならず、パチュリーの持つスペルカードは全ての属性、全ての色をおさえている。

上で紹介した2つのスペルカードもほんの挨拶代わりでしかない。プレビュー冒頭で言った“優遇”てのはそういう事だったのさ。



この萃符伝第二弾をそのまま代表すると言っても過言ではない、あらゆる戦局にて活躍できる力を備えた七曜の魔女。

それがパチュリーというわけだ。

でも色拘束が気になった時は図書館に聞いてみようぜってか図書館ほんと万能だな!



マナまで備えようとは全く抜け目のない策士よのう、パチュリー……

おかげさまで萃符伝においては、彼女に出来ない事はない。保障しよう。







次回予告:Yife君がなんか言ってますー

     というか後キャラ1つしかないからお察し