宇佐見会
同人サークル「宇佐見会」はカードゲームの製作を中心に、グッズ製作や各種イベントの企画を行っている団体です。
ご不明な点がございましたら、こちらまでお気軽にメールくださいませ。
製作/企画:対戦カードゲーム「幻想萃符伝」 | ゲーム交流会「上方東方祭」
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ぎりぎりまでプレビュー記事を書いていましたが間に合いませんでした、WindFallです。
プレビューというのは発売前に紹介するからプレビューなのであって、発売後になってはただのビューになってしまいます。
というわけで、雛さん、にとり、こーりんのカードデータを知りたい方は製品版をお買い求めください。ごめんなさい!
さて、第三弾「随喜信仰」、いよいよ本日発売です。
私もこの文章を書き終わったら現地に向かい、売り子をしようと思います。
では、行ってきます。
P.S. 書きあがりかけのプレビュー、もし見たいという奇特な方がおられましたら、この記事のコメントででも「見たい」と言ってください。希望数が多ければ、「発売後にプレビュー」という奇妙な光景を繰り広げる覚悟です。
Posted on 20:57
おはこんばんちわなら、Yifeです。私が担当するプレビューもこれで最後になります。いつもどおり無茶なスケジュールだ……これから東京へ向かうというのに
いままでのプレビューは、話の流れを作るためになにがしかの前振りを置いて書き始めていたんですけれど、とある方から
「御託はいいからさっさとカードを見せろ」
という意見をいただきましたので、それに従おうと思います。確かに、本来はカードを紹介する記事なんですから、シンプルな記事でも問題ないですよね?
とはいえ、なにかテーマがないと書きづらいのも事実。というわけで、「実戦で重宝されそうなカード」という側面からプレビューしていくことにしましょう。
それじゃあ、まずは1枚目。
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なるほど、死んでも死んでも蘇ってくる、正直誰でも思いつくオーソドックスなイメージの不死鳥能力を持った妹紅さん。死んでも復活できる代わり、復活するたびにプレイヤーに5点の代償を迫ります。
これはちょっと痛い。というか半端なく痛い。なにも考えずにデッキに突っ込むと、タフネス1が災いしてどんどんあなたのライフを削っていくでしょう。えっ、5マナダブルシンボルでこの制限はきつくね……?
もしそうお考えの場合は、彼女との付き合い方を間違えています。もう一度、能力を読みなおしてみてください。「ターン終了時、0が墓地にある場合、ライフ5点を失って0を場に戻す」。お気づきですか?この能力は、単に墓地に置かれているだけで発動します。なら、直接墓地に送ってやれば、たった5点のライフだけで登場してくれます。マナ不要!
となってくると、いかに彼女をすばやく出すかが肝要です。相手の体制が整わないうちに殴りきってしまえば、低いタフネスも問題ではありません。でもどうやって墓地に落としましょう?
ここで、最後の「サイクリング」が活きてきます。「サイクリング」とは、指定されたコストを支払うと、そのカードを捨てて新しいカードを引ける、というもの。普通はいらないカードを捨てるために使うのですが、妹紅さんは逆。捨てることに意味があるのですから。
こうなれば、3マナ揃えた時点から攻撃体制が整います。3マナといえば、緑なら2ターン目には到達できるマナ量。3ターン目からパワー5が殴ってくるのは、悪夢以外のなにものでもありません。
え?3ターン目からじゃ遅い?ふーむ、じゃあ、これとか使ってみてはいかが?
えっと、次はなにがいいかな……。妹紅さんも全部紹介したいカードばかりでちょっと悩みますが、これを。
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ふむ、これは赤ウィニー終了のお知らせかもしれんですね。魔理沙とか飛んでないし、被覆持っちゃうので直接火力で殺せないし。おまけに赤はエンチャントに触れないので、赤単でこれを出されてしまうとなるほどチェックメイト。頑張って文ちゃんとかで粘ってみてもいいですけど。
とどめに宣言能力。たかだか1点火力ですが、サーヴァントフライヤー等を倒すには充分です。《寒け》に続いてこれが出てくるとは……火力つっこんでりゃ勝てる時代は終わったのかも。
ところで、萃符伝ってライフルーズが少ないと思いません?(ダメージは数多いんですが)
少ない理由はいくつかあるんですが、理由の1つに"イメージに合わないから"ってのがありました。どういう理由で対戦相手のライフが減少するのか、上手く説明できなかったわけです。
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そこでトラウマメーカーさんのお出ましです。トラウマといってもライブラリーを半分削るわけではなく、相手の肝っ玉を縮み上がらせるのが役割。どういう風に縮み上がらせるかというと、
・墓地から場にパーマネントが出てくるたび、黒マナシンボルの数だけライフルーズ。
妹紅さん自身は黒マナシンボル3つ。
・頑強を持ってるので、「適当に殴る→殺される→帰ってくる→なぜか相手は3点ライフルーズ」という勝利の方程式内蔵。
・あれ、《ライフゲーム》超強くね?
これはトラウマになっても仕方ない。私もビビる。そりゃライフも失うよね。
さて、このままだと妹紅さんの独擅場になってしまうのでそろそろ別の人も見てみましょうか。
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3面ボスとEXボス。どちらにも共通するのが、"突然乱入してきて相手を邪魔すること"。
3面ボスの慧音は、人間が悪しき奴らの手にかかりそうになれば、2マナで飛んできて1マナで防いでくれます。リーズナブルでスピーディーかつ効果的。すばらしい。
さらにすばらしいことに2マナ2/2なので、場に出てからも最低限の働きはしてくれるのが嬉しいですね。そりゃあみんなに頼られるわけだ。
EXボスの慧音がやろうとしてることもだいたい同じですが、こっちはより強力。呪文から防ぐのではなく、呪文そのものをねじ曲げて、あらぬ方向に飛ばしてくれます。X=20で発射された《マスタースパーク》を対戦相手に向け直す、とか。最高。
けど7マナはちょっと重い、払えそうにない……というあなたにも、3マナ払えば能力だけは使用させてくれます。というかむしろ、4マナ余計に払うと5/4トランプルのクリーチャーが付いてくると考える方が正しいかも。なんというコストパフォーマンスの良さ!
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慧音のスペルでこれを紹介しなかったら他にナニを紹介するんだ!と言っても過言ではないカード。白のクリーチャーは無条件で+1/+1。おまけに《ケロちゃん》と違って伝説だったりしないので、何枚でも重ねがけが可能。マーベラス。
対戦相手にも修正がついちゃうのが難点ですが、宣言後なら自分のクリーチャーだけをパワーアップさせることが可能。この場合は白以外のクリーチャーも全部まとめてパワーアップされます。
なるほど、つまり
「相打ちになる予定のクリーチャー同士で戦闘に入る→瞬速で慧音先生を呼んでくる→相手への修正が切れたので戦闘に勝利」
というコンバットトリックが可能なわけですね。インスタントの強化呪文などと違って、使ったカードは場に残るのが実に素晴らしい。
ところで、《ファーストピラミッド》が素晴らしいのは分かったとしても、そもそも強化するクリーチャーがいなければ話になりませんよね。白の優秀なクリーチャーといえば《博麗霊夢》《魂魄妖夢》《マエリベリー・ハーン》《魂糸の戦人形》あたりが思い浮かべられるわけですが、さて3弾に登場する白の優秀なクリーチャーは?
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お待たせしました。以前のプレビューでは変形枠のために掲載を見送ってごめんなさいね。
白い早苗さんは3マナ2/2。キャラクターにしてはちょっと小さめのスペックですが、その分強力な能力が3つも付いています。
どんな能力かというと、
・タップ:タッパー
・2マナ:自身に選んだ色へのプロテクション
・3マナ:ライフ回復
どれをとっても「弱いわけがない」という能力ですね。《ファーストピラミッド》と組み合わせれば、
新しい信仰を見つけたい人にお勧めの早苗さん
・3マナ3/3は当たり前、3マナ6/6のことも
・7/7の《萃香》なら大丈夫だろうと思っていたらきっちりプロテクションされた
・「そんな強いわけがない」といって出て行った《魔理沙(赤)》が次のターン一方的に倒されていた
・体がほんわか温まったのでよく見てみると余ったマナでライフを回復させてくれていた
・「飛行やシャドーを持っていれば襲われるわけがない」と出て行った妖怪がしっかりタップさせられていた
なんという鎮圧力。早苗さんすごすぎじゃね……?
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うん、やっぱ早苗さんすごいです。《ファーストピラミッド》と組み合わせると、最大5/5が毎ターン出てくるってことに。それも、追加コストなしで。
宣言後は……なるほど、グレイソーマタージ(いにしえの魔術)って《Time Walk》のことだったのか!10年近く前だから確かにいにしえだけど!(笑)
まあ魔法陣を生け贄に捧げちゃうと、肝心のアタッカーがいなくなるから、せっかくの追加ターンに殴る戦力が減っちゃうとかいうデメリットはあるけれど、追加ターンはそれでも魅力的。時は金なり:あなたの知恵を使って、有効活用してみては?
というわけでみなさん会場でお会いしましょう!よいお年を!
Posted on 20:56
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唐突にカード画像から始めてみました。こんばんは、WindFallです。
前回のYifeさんの記事でも紹介されていましたが、ホワイトキャンパスさんの方で第三弾の特集ページが組まれています。そこで、プレビュー用に取っておこうと思ったカードが紹介されてしまった訳で……本日は、そのカードをこちらでも紹介することから始めようと思います。
○比那名居天子
前回の萃香に続き、やってきました枠ぶち抜きイラスト。カード全面に天子の雄姿が凛々しいです。
といってもそのサイズは、5マナ4/4と赤にしては標準かやや弱め。では、イラストとの兼ね合いでコンパクトにまとまってしまうはずの能力はというと、これが文章欄サイズの制約を感じさせない強力な物となっています。
なんと、2マナ払うだけで《地震》をX=2でプレイしたのと同じだけの効果を得る事ができるのです。天子自身のタフネスは4ありますから、タフネス2以下の軽量地上クリーチャーはほぼ完全に制圧することができてしまいます。しかも何度でも(タップも必要とせずに!)プレイできますから、その気になれば……彼女自身も墓地送りになる事を覚悟すれば、どんなに大きい地上クリーチャーでも破壊することが出来るでしょう(もちろん、相応のマナは必要になりますが)
さらに、この能力はプレイヤーにもダメージが入ります。何度も能力を起動すれば相手のライフは一気に削れていきますから、後は赤お得意の火力で一気に止めを刺してしまいましょう。もちろん、順番を逆にしてこのカードで止めを刺してもかまいません。ただし、自分のライフの減少には気をつけて。
能力が一つしかないのに非常に胡散臭い……もとい、優秀な働きを見せる彼女。あなたが相手を殲滅する助けになってくれる事は間違いありません。
というわけで、今回のプレビューは比那名居天子を中心にお送りしま……なんでしょう。皆さんの目が心なしか冷たいような。
ああなるほど。これまでのプレビューはキャラクター二人をペアにして紹介してきましたから、もう一人がいないとは何事だ、ということですね。
分かりました。それでは、皆さんの熱い声援にお答えしてもう一人のキャラクターを紹介しましょう。
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総領娘様とのペアといえばこの人。竜宮の使い、永江衣玖さんです。早速紹介していきましょう。
●永江衣玖
7マナ6/6飛行。いかにも重量級な竜宮の使いらしい性能です。え、むしろ「宮の使い」を抜いた方の性能に近い? そうかもしれませんね。
さらにそれに加え、吸収1……耳慣れない能力ですが、ダメージを受けるたび1点自動で軽減する非常に強力な能力です……と、二つの能力を持っています。
一つは、攻撃クリーチャー対象のダメージ能力。軽量クリーチャー相手ならばこれだけで封殺できてしまいます。マナはかかりますがタップは不要なので、防御はこの能力に任せて本人は悠々と攻撃する、なんていうのもいいかもしれません。
もう一つは、なんとターン終了時に衣玖さん以外の飛行クリーチャーへの《インフェルノ》。空に巻き起こる未曾有の大災害からは、衣玖さんの警告むなしく誰も逃れられないのです。ターン終了時にという制約があるため使ったそのターンに無人の空へ攻撃する事こそできませんが、次のターン以降の制空権は完全に彼女の物となるでしょう。
天子さんとは対照的にいくつもの強力な能力を持つ衣玖さん。あなたは使いこなす事ができるでしょうか。
改めまして、今回のプレビューでは比那名居天子と永江衣玖さんを中心にお送りします。
さて、先ほど紹介したカードではどちらも非常に派手な能力を振るい、戦場を支配してしまえるほどの力を持つ二人。しかしその分コストが重く、全体に大味になってしまっているのは否めません。
それだけが彼女たちのイメージでしょうか? いいえ。むしろ、軽量で小回りの効く能力の方がイメージに合う、という人も多いでしょう。
そこで、例によって二人には別バージョンのキャラクターカードを用意してあります。そちらはどのような能力なのでしょう? 早速見てみましょう。さあ、どうぞ。
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重量級のもう一枚とは一気に印象が変わった事と思います。それでは、それぞれのカードを紹介していきましょう。
□天子(赤白)
まずはお詫びを。カードテキストから「キャラクター(比那名居天子)」が欠落しています。良い子の地上人の皆さんは脳内で補っておいてください。発売後、エラッタを発効する予定です。
さて、それを補った上でカードを見てみると、多色2マナ2/2とサイズは標準的です。キャラクター能力持ちである事を考えればむしろ弱いとさえいえるでしょう。無論、そこは能力で補っているわけです。
能力は二つ。まずは、2マナで飛行を得る事ができます。それも、永続的に。ターン終了時までではありません。さすが天人と言うべきでしょうか。
しかし、なぜ最初から飛行を持たず、わざわざ能力で飛行を得るのでしょう? その答えは、もう一つの能力にあります。その能力は彼女が飛行している時しか効果が無く、しかも使用すると飛行を(永続的に)失ってしまうのです。要石に乗って浮かび上がり、相手の目の前に飛び降りるイメージですね。まさに天子らしい感じです。
ではその肝心の能力はというと、なんと単体対象の《謙虚》+《騒乱への突入》。喰らったクリーチャーはたいていの場合、次のターンブロックされて破壊されてしまうでしょう。間接的なクリーチャー破壊というわけです。きっと、我を失って能力を失うほど強烈な挑発をしているのでしょう。汚いですね。さすが天人。
いかにも彼女らしいこのカード。敵に回せばいやらしいですが、味方にすれば心強い事でしょう。
■衣玖(白)
3マナ2/3とサイズは並。しかし、瞬速を持っているので相手ターンのエンド時等に隙を作ることなく出現する事ができます。
さらに、助言を与える事で味方クリーチャーを瞬速タイミングでプレイすることが出来るようになります。《軍隊の長槍持ち》あたりを瞬速でプレイすると、相手のクリーチャーを奇襲的にブロック、破壊する事が出来てお得でしょう。
どちらかというと、コンボ的な使い方を考えた方がいいかもしれません。例えば、相手のターンエンドに白い衣玖さん→赤白の衣玖さんと連続でプレイすると、赤白の衣玖さんを瞬速タイミングで場に出す事が出来ます。……トータル10マナもかかってしまう上に、白い方の衣玖さんは(キャラクター能力の効果で)墓地に行ってしまうので、あまりいい例ではないかもしれませんが。まあ、こういう使い方も出来ますよ、という事です。
直裁的に「強い」訳ではない彼女。しかし、そのいぶし銀な能力を使いこなしてこそ、一流のプレイヤーと言えるのではないでしょうか。
さて、ここまで二人のキャラクターカードを紹介してきました。では、次回のプレビューをお楽しみに。
……ああ、分かってます。分かってますよ。そんなに詰め寄らないでください。スペルカードですね。
いえ、別に出し惜しみした訳ではないんです。ただ、今回のスペルカードはどれも特徴的な効果を持っているものですからどれを紹介するか迷ってしまいまして。迷った挙句、今回はこんなカードを選んでみました。
(クリックすると大きくなります)
……ほら、特徴的でしょう?
では、紹介に入りましょう。
△雷符「神鳴り様の住処」
誤植ではありません。3回同じようなテキストが重なっているのが、このスペルカードの正しい効果です。テキストの見た目のインパクトでは第3弾の中でも随一でしょう。
効果を冷静に確かめると、なかなか強い事が分かります。ダメージ効率は《恋符「マスタースパーク」》をX=7で撃った時と同様。こちらは軽減されてしまいますが、代わりに数体のクリーチャー(とプレイヤー)に割り振って与える事ができます。うまくいけば1対3交換も夢ではないでしょう。プレイするために必要なマナさえ確保できれば、なかなか優秀な除去呪文となるはずです。
宣言モードに入ると、待機でプレイする事が可能になります。待機コストはなんと4マナ。半額セール! 2ターンプレイが遅くなるとはいえ、これなら比較的手軽にプレイする事が出来るでしょう。
さらに、待機からプレイされると萎縮……ダメージを、通常の方法の代わりに-1/-1カウンターで表すようにする能力……を持つようになり、嫌らしさはさらに上昇します。たとえ破壊する事が出来ないダメージでも、以降の戦闘にマイナス修整が効いてくる……これほど嫌な事はありません。
重さこそ少々気になる物の、なかなか優秀なこのカード。あなたは使いますか?
▽「全人類の緋想天」
「破壊されない」「カウンターが100個以上」 ……なにやらとんでもない事が書いてある気がします。ゆっくり読んでいきましょう。
まずは、カード自体の除去耐性から見ていきましょう。「破壊されない」に加えて「被覆」。大抵の除去呪文の効果はこれで防げてしまいます。例外はせいぜい《竜巻「天孫降臨の道しるべ」》ぐらいでしょうか。それも、1マナという軽さで何とかなってしまう事が多いでしょう。すぐプレイしなおしてしまえばいいのです。
そして能力。要するに、100マナ使って徳を100個集めれば勝利できる、というわけです。……簡単にいいますが、これがなかなか容易な事ではありません。《月&木符「サテライトヒマワリ」》などでマナを大幅に加速し、蓄積する速度をあげないとなかなか達成する事はできないでしょう。徳を集める道は厳しいのです。
しかし、そこで宣言能力。なんということでしょう、宣言があると必要な徳カウンターの量が20個も減少したではありませんか。さらに、アップキープの開始時ではなく即座に勝利する事ができます。まさに、「私なら、近道を知ってるから」という訳ですね。さすが天人。
なかなか面白いデッキが組めそうなこのカード。さあ、あなたも使ってみませんか?
さて、そろそろ終了の時間が近づいてきました。
次回のプレビューの予定は未定です。コミケも近づいてきてしまっていますし、ひょっとしたらこれが最後のプレビューになってしまうかもしれません。そうでないかもしれません。
それでは、また。次回プレビューか、コミケ会場でお会いしましょう。
Posted on 20:55
こんばんは、WindFallです。今回は前回のYifeさんの記事から連続での更新となります。
また、更新が遅くなってしまった事、更新者が予定より変更となったことをお詫び申し上げます。
さて、今回のプレビューの前に、例によって小話を。
萃符伝をやっている皆さんは「ゲーム外領域」という領域についてご存知でしょうか。これはマジックの用語の一つで、「ゲームから取り除く」と書かれたカードの効果によってカードが置かれる場所の事です。ゲームから取り除くというだけあって、そのカードは普通、二度とゲームに関係してきません……普通は。
マジックのルールというのは貪欲な物で、何事にも例外を作らずにはいられないもののようです。古くはこんなカードもありましたし、比較的近年に目を移すとこういうサイクルも存在します。ゲーム外領域はもはや、ただの「取り除かれたカード置き場」ではなく、利用される一つの独立した領域なのです。
(え。これらのカードはいわゆる「ゲームから取り除かれたカード」以外のカードも使用できるのが強い、ですって? 確かにそうですが、ここは話の流れとしてスルーしておいてください)
普通に回収するだけのカードの他にも、ゲーム外領域を利用するカードにはさまざまなものが存在します。萃符伝で例を挙げれば、「八雲紫」や「伝統の幻想ブン屋、射命丸文」などがそうですね。これらのカードはゲーム外領域を一時的なカード置き場として使用しています。
さて、このようにさまざまな利用方法が存在する「ゲーム外領域」 それをもっと活用した、面白いカードが作れないでしょうか?
開発陣は考えました。そして、幾枚かのカードをデザイン(そして調整)したのです。
前振りが長くなりました。いよいよプレビューカードの紹介です。今回も、前回私が担当した時と同じく、二枚ずつ紹介していきます。
さあ、どうぞ。
(クリックすると大きくなります)
今回はキャラクターカードからではなく、スペルカードから紹介を始めさせていただきました。キャラクターカードのような派手さはないですが、いやらしい動きをするカードが揃っています。
さっそく紹介に移りましょう。
○幻弾「幻想視差」(ブラフバラージ)
1マナ3/3飛行という頭のおかしいスペックで見る者の度肝を抜きにかかるこのカード。落ち着いてください、開発陣は正気です。
もちろんそんなコストが普通に実現できるわけもなく、普通にプレイするとそのままゲーム外に出て行ってしまいます。当たり判定の無い弾がそこらじゅうを飛び回っているようなイメージを想像してください。このままでは、ただの無害なカードです。
そこで宣言能力。あなたが鈴仙をコントロールしていれば、このカードはゲーム外から戻ってくる事ができるのです。鈴仙の能力で弾が実体化したのですね。速攻もつくので、実体化して即座に攻撃する事ができます。
このカードをうまく使うには、鈴仙をどれだけ早く場に出す事が出来るかが鍵となります。何しろ、すでに鈴仙が場に出ている状態からならば実質1マナ3/3飛行速攻という悪夢のような性能を誇る事が出来るのですから。普通に鈴仙のカードを使うもよし、「名前騙らせ」でズル?をするもよし。お好きな方法で料理してください。
●脱兎「フラスターエスケープ」
2マナ3/2。赤としてはもちろん、他の色と比べても破格の性能のクリーチャーです。だから開発陣は正気ですってば。
こんなクリーチャーにデメリットがついていないわけが無く、奇妙な能力が付属しています。その能力とは、呪文や相手のブロックに反応してゲーム外に逃げてしまうこと。せっかくそのパワーを活かして攻撃しようとしても、1/1の鬼トークンにブロックされただけで逃げてしまいます……それも、戦闘ダメージを与える前に。うまく使ってやるには、なにか手を考える必要があるでしょう。
そんな彼女(?)ですが、てゐの宣言がつくとちょっと様子が変わってきます。相手にブロックされるたびに小さな火力を飛ばせるようになるのです。小さいといって馬鹿にしてはいけません。彼女(?)がブロックされての戦闘で破壊される事はないため、対処が難しい立派な攻撃手段となります。これを利用する事は、彼女(?)をうまく使うためのひとつの方法といえるでしょう。
いずれも制御の難しい個性派なカードたち。あなたはうまく御せるでしょうか?
さて、スペルカードを紹介してキャラクターを紹介しないというのでは片手落ちですね。早速キャラクターの紹介に入りましょう。今回紹介するのは前出の通り、永遠亭の月のイナバと地上のイナバこと、鈴仙・U・イナバと因幡てゐの二羽です。
この二羽もまた、スペルカードに負けず劣らずいやらしい動きをするのですが……前置きは短く。見れば分かります。
(クリックすると大きくなります)
新出のルールはないので、さくっと紹介してしまいましょう。
△鈴仙・U・イナバ
サイズ、マナコスト的には中堅レベルの鈴仙さん。決して弱くはないですが、正面から殴りあうにはやや能力的に不足です。それも当然、彼女の真価は戦闘ではなく能力で発揮されるのですから。
その能力は何度も使える「決めボム」。敵の妨害から味方の救出、再利用まで、幅広く活躍できます。
おや、もう紹介が終わってしまいました。シンプルイズベスト。
▼因幡てゐ
鈴仙とはうってかわって詐欺臭い能力満載のてゐ。3マナ2/2と聞くとサイズこそ普通ですが、この額面どおりに彼女がプレイされる事はまず無いでしょう。なぜなら、彼女は一定の条件下でマナコストなしでプレイできる……いわゆるピッチスペル的能力をその身に秘めているからです。
その条件は、島をコントロールし、手札が他の対戦相手より(複数いる場合はそのすべてより)多いこと。ドローを得意とする青ならば簡単に達成できてしまいそうな条件です。また、瞬速も所持しているため、相手の手札が減った隙を突いて登場することも可能。相手の知恵(手札)が消耗している(少ない)のを見逃さずこっそり出現する姿は、まさに詐欺兎の面目躍如といっていいでしょう。
そして、能力はそれだけではありません。彼女を生け贄に捧げる事で呪文を打ち消す事ができるのです。といっても、相手が1マナ支払えば打消しはキャンセルされてしまいますが。しかし、この能力を持つ彼女が存在しているというだけで相手のテンポはがくんと落ちてしまうでしょう。常に1マナ余裕を持って行動するというのは、実は思っているよりも難しいことなのです。
さて、彼女の真価はその能力を個々に使っていてはわかりません。能力を組み合わせて使う事でその強さは何倍にもなります。……そう。彼女は、実質ピッチスペルのカウンター呪文として機能するのです! タイミングを選ぶとはいえ、その能力の有用さはまさに「詐欺」と言うに相応しいでしょう。
なんだか二人の扱いに差がありますが……さて、あなたは月と地上、どちらのイナバを供にしますか?
さて。もう一度、ゲーム外領域に話を戻しましょう。萃符伝をプレイする時、あなたはこのゲーム外領域が何なのか、考えた事はありますか?
何ってゲームの外じゃないか、とお答えになった方。まあそう言わず、ちょっと想像力を働かせてみてください。
答えは、そう、第2弾のプレビューにも書いてありましたね。博麗大結界の外です。もちろんそれが唯一の正解ではありませんが、すくなくとも萃符伝において正解の一つではあります。
結界の外にこぼれ出た物を拾い集めるのが、第2弾の「マエリベリー・ハーン」の能力でした。今回のプレビューカードを見ても分かるとおり、結界からは今も多くの物が零れ落ちているようです。
それらのうち幾らかは、また結界の中に戻っていきます。しかし、中には、二度と結界の中に帰れないモノもいるのです。
今回のプレビューのラストは、そんな帰れないモノの一つをあらわしたカードを紹介しましょう。
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説明が必要ですね。色々と。
まず、あらわしているモノについて。フレーバーテキストを見てピンと来た人もいるかもしれません。このカードは「冴月麟」をあらわしたカードなのです。
冴月麟? と思う人が多いことでしょう。冴月麟とは、東方紅魔郷においてデータ内に名前だけが残されている、謎のキャラクターです。名前のある場所から考えると、霊夢、魔理沙と並ぶ第三のプレイヤーキャラクターになる予定だったものと推定されます。風符と花符を使うらしい(名前の横に付記してあるのです)という事以外は全て不明の、いわば幻のキャラクターなのです。
今回のカードではそれを踏まえて、「幻想になれなかった空想」という名前でカード化しました。幻想郷の中に入る事ができず、ただ空想の中にいる少女。彼女はなにもしません。ただ、自分がそうであったように、一度幻想の外に出たものを二度と幻想に戻さないようにするだけです。
もう一つ。あらわしているモノがどうというよりこっちの方が気になった人が多いかもしれません。そう、このカードは「無色のエンチャント」なのです。まさに掟破りですね。といっても、ルールには「無色のエンチャントは存在しない」というような事は書いてないですから、このカードも何ら問題は無いわけですが……奇しくも、幻想と空想の間の差を強調するこのカードが、本家マジックと萃符伝との間の差をも強調する結果となったようです。とはいっても、今後まったく無色のエンチャントが現れないとは言い切れないあたりが本家マジックの恐ろしさ、なんですけどね。
そして最後に、デザイン。これまで紹介されたカードとは一味違う、ちょっと面白いカード枠になっていると思いませんか? これは今回導入された特殊な枠で、幾枚かのカードに採用されています。どのカードがこの特殊な枠なのか、楽しみにしていてくださいね。
さて、説明は終わり。カードの紹介に入りましょう
◎幻想になれなかった空想
書いてある事はシンプル。ドローと、ゲーム外からのカードの移動の禁止です。
ドローはもちろんおまけですが、2マナの軽量カードで1ドローがついてくるので、デッキ圧縮の役にはたつかもしれません。
そして、ゲーム外からのカードの移動の禁止。さらりと書いてありますが、これによって影響を受けるカードはかなり多いのです。
たとえば前出の「幻弾「幻想視差」(ブラフバラージ)」や「脱兎「フラスターエスケープ」」はその存在意義がほぼ失われますし、その他にも多くのカードが機能不全を起こしてしまいます。
デッキの開いたスロットに何枚か入れておくと、結構いい働きをしてくれるかもしれませんよ。
さて、今回のプレビューはこれで終了です。皆さん、お楽しみいただけたでしょうか?
では、次回の私のプレビューでお会いいたしましょう。
それでは、また。
Posted on 20:46
こんばんは、市民。
もうすぐ年末ですね。家庭では大掃除、会社なら年末の締め処理、学生さんならそろそろ冬休みでしょうか。とかくこの時期になるとイベントが増えるものですね。
社会行事だけでなく、様々な風俗や宗教行事もあります。神道ならお正月、キリスト教ならクリスマス(今年も中止されました)や感謝祭に過越祭。どの宗教でも新たな年を神様とともに迎えるために準備を行います。みなさんは準備なさっているでしょうか。
準備を怠る者は、おそらく背信者以外にいません。
今回のテーマは信仰なんですが、その前に第2回でwindfallさんが説明したキーワード能力、『信仰』と『神性』を覚えていますか?
ここまでの前振りでお分かりのとおり今回も神様をご紹介させていただくのですが、その前にもう一度確認しておきましょう。
『信仰』は、条件を満たせば、そのカードの上に信仰カウンターを1つ置く能力。
『神性』は、信仰カウンターが載っている限り追加される能力。
信仰を得れば、神性を得る。信仰を失えば、神性を失う。ね、簡単でしょ?
ここで理解していただきたいのは、『信仰』と『神性』は幻想萃符伝だけでなく、現実にもまったく別の現象だということです。
神道において神様とはあくまで「ご利益をくださるありがたい存在」であって、一神教に見られるような全知全能の神でもなければ、ゼウスやアイオーンのように永遠・全能でもありません。いくら強い力を持っていても、信仰が集まらなければ神様として崇められることはないのですね。
前回windfallさんが紹介した神奈子さまも諏訪子さまも間違いなく素晴らしい力を持っていますが、その力を民衆に伝える巫女がいればもっと信仰を集めやすくなることは間違いありません。
(クリックすると大きくなります)
巫女は神を奉り、その力を強めます。どのくらい強くなるかというと、黒の神奈子さんが3/3から4/4になるくらいです。だれですか、「たった1しか上がらないのかよ」とか言った人!
たとえば《山坂と湖の権化、八坂神奈子》は元々黒なので黒の破壊(妖回針とか八重霧の渡しとか)では破壊されません。さらにタフネス4というのが絶妙なラインで、赤の火力で焼こうと思うとカードが2枚必要になります。3点なら、《死神の投げ銭》や《ホーミングアミュレット》1枚で沈むのですが……。
かといって八坂様は放置するにはあまりに大きなトラブル。なにせ放っておけばどんどん巨大化して手のつけようが無くなってしまいます。さすが早苗さん見事な仕事っぷり
ここまで見事な仕事っぷりだとむしろ早苗さんを崇めたくなりますね。マナ・コストも手軽ですし、無理にすわかなを呼んでこなくても大抵のトラブルは早苗さんなら……早苗さんならきっとなんとかしてくれる!
というわけで、みんなに頼られていた早苗さん。様々なトラブルを神様の力を借りて解決していったわけですが、当然まわりの人間にはそんなことわかりゃしません。むしろ目の前に奇跡を起こしてくれる早苗さんこそが神様だと言い出す始末。最初は畏れ多いと謙遜していた早苗さんも所詮人の子、褒められればだんだんいい気分になってきます。神の娘もおだてりゃ鼻が伸びるもので、早苗さんは神様として崇め祭られてしまったのでした。
というわけで、彼女のサブタイプには神が追加されているのです。つまり早苗さんのパワー・タフネスは能力の効果で3/3ということに。緑3マナにこの能力なら使いやすくていい感じですね。
ここまで書いたところで、もっと緑のクリーチャーを紹介するべきという天の声が聞こえましたので、せっかくですから次の二柱に登場していただきましょう。
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マナ生成という豊穣の神らしい能力を持ちながら、方向性は正反対。片や求める者には与えられんとばかりひたすらマナを産み出しつづけ、片や知足按分、ある程度の実りで満足しなさいよと諭してくれます。
二柱とも条件さえ整っていれば勝手に信仰が集まるのが非常にありがたい。序盤に静葉さんを出しておけば5マナくらいは軽く使えますし、4ターン目以降は穣子さんにバトンタッチする作戦でいけば、無駄なく隙なく豊潤なマナを利用し放題です。穣子さんははっちゃけすぎて思わず相手にも恵みを与えてしまいますが、そこは色制限しか産み出しませんからサテライトヒマワリよりは悪用される危険性が低いですし、なにより先に殴り倒しちゃえば問題ないですね。幸い御二人の信仰条件はプレイヤーのテンポを削ぎませんから。
そう、もちろん御二人とも早苗さんがばっちりサポートしてくれますから、アタッカーとしても優秀なのでありますーーさすが緑強化月間(嘘)
ふーむ、今まで出てきた三柱とも貧弱貧弱ゥ!なタフネスしかないから、何だかんだ言ってもどうせ火力で焼き殺されるだろうって?
ほらーー《寒け》あげるよ。
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「どうせ第三弾も黒赤全盛だろ」って言ったの、誰?(年金のCM風に)
次回のプレビューはwindfallさんの予定ですがいつも通り予定は未定なので別の誰かが書くかもしれません。
ちなみに、今回のプレビューで早苗さんが1枚少ないのは理由がありまして、ご心配なさらずともちゃんと2枚目も第三弾に収録されてます。勘のいい人なら気づいているかもしれませんが、第三弾はいろいろ変更されていますのでーーなにが変更されたかはそのうち御紹介させていただきますのでお楽しみに。
神棚を開けるべきかどうか悩みつつ、Yifeでした。
Posted on 20:43
第三弾の特設ページを作成しつつ、会場で頒布するフライヤーを作成しつつ、トップページを改装しつつ、東京へ行く準備をしつつで絶望的な年末進行になっているYifeです。忙しさにかまけてネットもあまり見ていなかったのですが、友人の
「ホワキャンのサイトで萃符伝のページできてるよ」
と告げられ、慌てて見に行くと入稿したデータが公開されているじゃないですか!天子さんとか一番最後に取っておこうと思ったのに!
プレビューの公開計画が音を立てて崩れ去った瞬間でした。ごらんの有様だよ!
というわけで半分やけくそになりながらのプレビューです。虚を突かれるってこういうことなのかな。
すでに公開した《山坂と湖の権化、八坂神奈子》と《洩矢諏訪子》とは2つがペアになるようにデザインされています。二柱をよく似た能力にすることで、その関係性を強調しているわけですね。
今回ご紹介する蓬莱山輝夜・八意永琳も、開発の初期段階からペアにすることが決定していました。とはいっても、すわかなのように対立させるのではなく、お互いを補完させるのが目的です。
ですから、輝夜・永琳についてはカード単体で強弱を説明するのは適当ではありません(単体でも十分に強いカードもありますが)。カードを組み合わせたときの効果を中心にご説明しましょう。
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1枚目は分かりやすいものから行きましょう。
単体で見れば青黒混成5マナ5/6。1体しかコントロールできない事を考えれば、あまり良いスペックとはお世辞にも言えません。
もちろん、このカードの真価は八意永琳を隣に置いてやって初めて発揮されるのです。では、八意永琳は?
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《メイド -Lunatic-》の存在意義が一発で消し飛びそうな(いや、彼女は彼女で使い道があるんですけどね)能力です。毎ターン追加ドロー+パワーとタフネスは輝夜と手札のどちらか小さい方。「どちらか小さい方」というと厳しい条件のように聞こえますが、毎ターン2枚ドローはバカになりません。あっという間に手札は6〜7枚まで回復します。
それじゃあ、P/T(パワー/タフネス)の制限にしかならない輝夜は必要ないんじゃないかって?いえ、ところがそうでもないんですよ。ルール上、7枚を超える手札はターン終了時に捨てなくてはいけません。従って、実質的に八意永琳のP/Tは7/7が最大値となるのです。そして、永琳単体では戦闘が有利になる能力を何一つ持ち合わせていません。
輝夜が隣にいれば、最大で5/6にP/Tは抑制されるものの、飛行・トランプル・萎縮という使いやすい戦闘能力ベスト3(当社調べ)をゲットできます。特に萎縮とトランプルが憎らしい。これなら、少々の苦労や制限は気になりませんよね?
ところで、輝夜はさきほどお見せしたカード以外にももう一枚存在します。彼女はどのような能力を?
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びっくりするくらい青黒混成と能力が違います。こちらは八意永琳を全く参照しませんし、そもそも色が違います。P/Tも2/2しかありませんから、出てきても永琳のP/Tをいたずらに下げるばかりです。どこが永琳とペアになっているのでしょう?
まず、《永遠と須臾の罪人、蓬莱山輝夜》は刻符3を持っています。つまり、実質的に3ターンしか場に存在しません。たった3ターンなら、永琳のP/Tが下がっても、まあ我慢できます。
次に、《永遠と須臾の罪人、蓬莱山輝夜》は手札のカードを使えない代わりに、輝夜がいる間はライブラリーの上から7枚をあたかも手札にあるかのようにプレイすることができます。一時的な手札加速ですが、本当に手札に加えているわけではありませんので、確実にそして気軽に7枚のカードを使用することができます。特定のカードが欲しい、永琳のドローでも引いてこない……!という場面ではとてもありがたいでしょう。
そして極めつけは「ドローステップを飛ばす」。あなたは輝夜がいる間は通常のドローができないわけですが、先ほどの永琳をよく見てください。
「あなたのアップキープの開始時に、カードを1枚引く」と書いてありますよね。つまり、永琳が隣にいれば、輝夜がいる状態でも依然としてカードを引くことが出来るのです!(輝夜がいる間は使えませんが)
これらのカードを実際にプレイする場面を想像していただければより分かりやすいかと思います。つまり、異なる2枚の輝夜は、永琳との組み合わせによって、「どちらが前に立って戦うか」が変化するのです。カードイラストからも、輝夜の異なる雰囲気が伝わってきますよね。
永遠な二人を紹介したところで、彼女たちのスペルカードがどうなっているのか気になる方も多いでしょう。実は、この二人のスペルカードは実験的・特徴的なカードが多いことが特徴です。どれを公開するか悩んだのですが……全部公開しちゃうと発売後の楽しみをスポイルしちゃいますから、3枚だけを厳選してお見せします。
○『知恵が深まれば悩みも深まり、知識が増せば痛みも増す』(コヘレトの言葉,聖書)
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聖書の『知恵が深まれば悩みも深まり、知識が増せば痛みも増す』という言葉を地でいくカード。永琳がにやにやしながら丸薬を差し出していますが、好奇心にかられて服用すれば痛い目に遭うこと間違いありません。
とはいえ、常備薬としてポケットに忍ばせておけば青への有用な対策となります。少なくとも、咲夜さんが気軽に《インフレーションスクウェア》を撃ってくることはなくなるでしょう。というか、《アリスの書庫管理》やら《メイドの本運び》やらのドローカード系はみんな大打撃です。こいつを何枚かと、あとは《メイド -Lunatic-》を並べておくだけで、対戦相手はインソムニアに陥って自滅してくれるかもしれませんね。
●『生きたり、死んだり、の点滅を繰り返す……。ずっと、生きている、という幻想を、抱きながら』(有限と微少のパン,森博嗣)
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ライフゲームとは、「与えられた初期配置を元に、あるルールを適用して、その結果を見る」というプログラムです。あるルールとは、「人口が過密か過小であれば死滅し、適正であれば増殖する」というもの。東方永夜抄において、このスペルカードの弾幕の配置はライフゲームがモチーフになっています。(弾幕の配置は、必ず全滅するパターンになっているらしい)
このカードも、升目が生きたり死んだりするライフゲームの動作を彷彿させます。一旦墓地に行ったクリーチャーをもう一度場に戻す。そして、そのクリーチャーはいつかまた墓地に行くのです。
宣言があれば、クリーチャーだけでなくこのカード自身も場へ行ったり来たりします。手札から場へ、場から墓地へ、墓地から場へ、場からゲーム外へ。まさにライフゲームにふさわしい挙動だと思いませんか?
○『この果実は食べ滓が消滅しないので…天使は夫婦に次のように忠告した。「あれが宇宙の厠だ」と。…こうして人類が誕生した』(万物の終焉,カント)
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なんだかSFチックな小見出しですが、なんでもペルシア人はこの世界を「厠」だと考えるのだそうです。『楽園の中央に生えている果実はいくら食べても食べ滓が減らない。それを食べることは禁止されていたが、ある夫婦が掟を破ってしまい、困った天使は遠く離れた地上に夫婦を置き去りにした。』なんだか、輝夜と永琳の話に思えてきませんか?
このカードは輝夜がいれば永遠にマナを生み出し続けてくれます。まさに"食べ滓が減らない"のです。マナを出せるタイミングは限られますが、リソースを減らさずに継続的にマナが発生するのですから、どう考えても弱いはずがありません。一癖あるカードですが、魅力もたっぷりです。
おまけ。
ところで、以前のプレビューで「第三弾ではいろいろ変わってるんですよ」というお話をしました。その1つはwindfallさんが紹介した変形枠であったり、また混成マナの採用であったりしたわけですが、もっと根本的なところから変わっていることに気づいた人はいるでしょうか?
背景イメージを一新しました。
第二弾までのイメージを踏襲しつつ、グランジや光を使用してより"すたいりっしゅ"な感じになっています。今までのカードと見比べていただければ分かりやすいでしょう(ちなみに今までの背景はこちら 白、青、黒、赤、緑、アーティファクト)。
個人的に、青の透き通るような背景が気に入っています。印刷でも綺麗に出てくれるとうれしいんですけどね。
Posted on 20:54
こんばんは。初めまして、もしくはお久しぶりです。WindFallと申します。第3弾の第2回プレビューを担当させていただきます。
今回は書かなきゃならない事が多くて今からいらん緊張をしています。無事最後まで書き終えることができるでしょうか?
さて、さっそくプレビューに入る前に、ちょっと前振りを。
今回、第3弾には開発時からいくつかのテーマが存在しています。そのうちの一つが、タイトルにもなっている「信仰」です。
風神録でその存在が明らかになった幻想郷の神々。彼らは人の信仰を必要としています。直接的に人に祈られ、あるいはその力を振りかざすような行いをすることで、彼らは信仰を得、更なる力を振るうことを可能とするのです。
それを表現する能力が、今回登場しています。その能力とは……?
それでは、今回最初のプレビューカードの紹介に参りましょう。
今回は大盤振る舞い、一気に二枚お見せします。
ご紹介しましょう。幻想郷で神様といえば魔界神この二柱。
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そう、洩矢諏訪子と八坂神奈子です。
個々の能力に関しては後ほど語るとしまして、まずは二人が共通して持っている「信仰を得る」「神性」というキーワードについて説明しましょう。
信仰を得る(失う)
信仰を得る(失う)はキーワード行動である。
「[パーマネント]は信仰を得る」とは、「このパーマネントの上に信仰カウンターを1個置く」を意味する。
「[パーマネント]は信仰を失う」とは、「このパーマネントの上に置かれている信仰カウンターを全て取り除く」を意味する。
神性は常在型能力である。
「神性— [テキスト]」は、「このパーマネントの上に信仰カウンターが1個以上置かれている限り、これは追加して[テキスト]を持つ。」を意味する。
「自身のパワーやタフネスを変更する効果」とは、種類別で第6種に分類される全ての効果である。
例えば、以下のようなことを意味する。・土着神の頂点、洩矢諏訪子に対して断命剣「冥想斬」をプレイした場合、それは修整を受けない(トランプルは得るが、重複するため意味が無い)。
・土着神の頂点、洩矢諏訪子が死神の大鎌を装備している場合、それは修整を受けない(飛行と絆魂は得る)
・あなたが土着神の頂点、洩矢諏訪子をコントロールしている際、あなたが待宵の狂騒をプレイした場合、それは修整を受けない(あなたが他のクリーチャーをコントロールしている場合、それらは問題なく修整を受ける)
・土着神の頂点、洩矢諏訪子の上に-1/-1カウンターが6個乗っていても、それのP/Tは修整を受けず、墓地には置かれない。
Posted on 19:49
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